昨日は南八ヶ岳最終日。時間がないので1周だけ、いつものトレーニングコースを走る。
20km強のコースで、1箇所折り返しがあるほかは周回路。60km/h を軽く超える曲がりくねった下りも、平坦路も、15% の激坂もあるし、だらだら続く上りや、最後には延々と細かいアップダウンもあって、ロードレースに必要なすべてが詰まっており、景色もよくてかなりお気に入りのコース。1周50分くらい。
ロードレースというのは、いちばん最初にゴールに着いた奴が勝ち、というきわめて単純な競技だけれど、それが 50km とか 100km とか、あるいは 200km という距離になったときに、どこでどう仕掛けてライバルをふるい落とし、先頭へ抜け出すかという戦略がとても難しい。プロの競技であればさらに、個人ではなくチームの戦略になるから、見ているほうは楽しいけれど、やるほうは大変だ。
トレーニングでも、まだ明日がある、とか、2周目がある、と考えると、全力で漕ぎまくる、というのはなかなか難しい。でも、今日で最終日となれば、それは特別。峠まとめて3つとか走った翌日の、もう坂なんか見たくもない、というアレになってもいいわけで。
最後の 3km くらい、アップダウンの連続を必死に走りながら、今日のゴールでもうしばらく走れなくなっちゃってもいい、というくらいの気合いというのはすごいな、と思った。短い下りの間に体力を回復して、次の上りを駆け上がるペース配分というのは難しくて、レースで勝つために必要なのはコースを知っていること、というのがわかった気がした。
走っていて、ふと思ったのは、俺、自転車を全力で走らせるのと同じくらいの気持ちで研究やってるのかな、ということ。持続可能なペース、というのが、自転車にも研究活動にもあって、そのピークのところで戦い続けるのは、どちらも難しい。
もうちょい頑張ろう。
月: 2010年5月
きょうのじてんしゃ: 南八ヶ岳あれこれ
3日間信州にいて、わりとコンスタントに走った。コース決めて走る、というのは大事だね。
この何年か、八ヶ岳に行くと毎回走っていた坂道は広域農道かなんかで、勾配標識とかもほとんどないんだけど、iPhone の GPS で測ってみたら、いつも走っている 2.1km くらいの区間の標高差はなんと 300m (笑)。平均 15% ですかマジですか。10% ないくらいかなー、と思ってたんだけど、それはわりと道が広くてまっすぐだから、なのかも。
帰りはチャリ服脱いで、上下ユニクロで、小淵沢駅までズバーッと下りる。
木漏れ日の中を下るのは気持ちいいよね。写真撮ろうかと思ったんだけど、ま、いいか、と思ってそのまま走ってきた。全力で走っているときに自転車を停めて写真を撮る、という余裕がほしいなあ (じゃあ停めろよ、という話なんだけど、そのまま走ったほうが気持ちいいんだよね)。
20.55km @ 26.7km/h (46m04s) odo 8456.1km (without ferry ride to/from station)
きょうのじてんしゃ
ドラッグストアに行かなきゃいけなくなったので、自転車で行ってきた。往復 27km で獲得標高差 500m とか、アホですね。
昨日とだいたい同じコースで、途中をがつーんと街まで下りてまた戻る感じなんだけど、今日はサラ脚だったので、まあまあいけました。しかし、疲れた。
27.03km @ 24.7km/h (1h04m40s) odo 8435.5km
今日の自転車
八ヶ岳登ったり下りたり。
下りでは久々に 64.9km/h をマーク。
最後のほうの短い上りで一台抜いたんだけど、脚が終わってて逃げ切れなかった。
上りは、そうね、昔よりは強くなったかな、と思った。
31.60km @ 21.0km/h (1h29m53s) odo 8408.5km
矢上のエンジン
矢上出身の人ならなんとなく覚えている人も多いと思うのだけれど、11棟のロビーに、飛行機のエンジンがぽつんと置いてある。11棟なんて、多くの人は3年生の1年間しか行かないから、3年生のときから3年間、あるいは6年間以上在籍する矢上キャンパスのなかでは、ほとんど記憶になかったりするわけで、僕の頭の中でも、なんとなく記憶の片隅においやられていた。でも、あれ、なんのエンジンなんだろう、というのがずっと気になっていた。
覚えていたのは、大戦中の航空機のものであることと、川崎製であったこと、それから星形でなくV型だったこと。それから、ゴム製のホースの色が妙に鮮やかで、つい先日まで飛行機に取り付けられて動いていたんじゃないか、と思うくらいだったこと。
それで、最近、偶然にいろいろなものがつながって、ハ9型というエンジンであることがわかった。詳しい紹介記事を書いてくださっている方もおられる (機械科の、前田先生のお名前が最後に入っていますね!)。
水冷式で、遠心式圧縮機による過給がついていて、水メタノール噴射もできるらしい。なかなかに進んでおります。日本の航空機の歴史をちょっとかじったことのある人なら誰でも知っている航研機 (長距離世界記録つくったやつ) のエンジンの直系なんですね。すごいや。
なんていうか、最近は自動車も電気で走る時代ですが、エンジンとか、しかも空を飛ぶ奴、というのは、非常にロマンがあっていいなあ。戦争に使われるのは、嫌ですが。
今もあるのかな。こんど矢上に行ったら、見に行ってみよう。