Contrail

諏訪湖のちょっと下、伊那谷。
本州の真ん中だから、いろんな飛行機の航路が交差する。
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ふたつのアルプスを望む街で自転車を停めてふと見上げる、飛行機雲。

中央構造線サイクリング大会 2010!

第19回中央構造線サイクリング大会の申し込みが始まりました。
なんか、噂ではささやかれていたのですが、来年の第20回で終わりなのだそうです。
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強烈な上りにも係わらず、途中の給水所でみんなでバナナ食べちゃったりして殺伐としないところとか、峠のてっぺんで昼食になって、下りはもうどうでもいいやー、的な雰囲気になるところとかが大好きです。
参加者が (残念ながら) それほど多くなくて、みんな顔見知りになれるのも好きなところなのかな。
そんな素敵なサイクリング大会が、来年で終わりです。
今年は 7/24-25. ぜひご参加ください!

花見2010

八ヶ岳のついでに、飯島寄って帰ってきた。
県内の移動なのに4時間近くかかって、乗車券が2500円。長野県広いなー。
それで、田切駅からも見える、飯島町南割の桜並木を見てきました。
動画を貼り付けときますが、これ、デジタルカメラを首からストラップで下げて、自転車で並木道を駆け下りるという画期的な (笑) 方法で撮影しているので、ブレーキをかけたときや曲がるときはかなりの揺れっぷりです。車酔いにご注意のうえ、ご覧ください。

TdY

いってきた。
とりあえず証拠写真から。いやー。2000m 越えって、実ははじめてかも?
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どれくらい寒かったかというと、路面はきれいに除雪されて溶けていても、路肩はこんな状況。路肩の雪にみんながザクザク自転車さしてスタンド代わりにしてるのが面白かった (笑)。
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しかし、日差しがかなり強くて見た目よりはずっと暑く、用心で厚着したのがたたって、山頂手前5kmで水がなくなり、かなりつらかった。
白樺林の中を色とりどりのジャージが駆け抜けていく景色はとてもきれいで、欧州のレースの中継を見ているみたいだった。ああ、きてよかった、と思った。
それから、別荘地のなかをぐいぐい上がっていくときに、近所の人たちが出てきて応援してくれたりするのが嬉しかった。
結果は男子クラスC (31-35歳) で、先頭の 1:06:03 から 36:54 遅れの 1:42:58 で、105 位。ゴールしたのは 150 人なので、順位的には後ろの方ですが、ま、自転車レースというのはどうしたってダンゴになる訳で、その平均的なところの後ろの方に食い込めている感じ。さほど悪くないほうなのかな、と思う。
前に100人いるなら、100回アタックして、全員つぶせばトップに立てる。
がんばろう。

Natto Science

Yeah! Our paper had published today!
It’s about Natto – a traditional Japanese food, made from soy beans.
A biologically interesting thing of natto is, a specific strain of Bacillus subtilis produces natto. Although the difference between the laboratory strain and natto production strain had researched by Japanese and Chinese researchers, but not in genome level. We started the Natto Genome Project in 2008, and the draft sequence is ready.
The sequence had read with Illumina/Solexa GAII, then assembled + annotated by Nishito-san (a student in Master course at Keio univ) and me. The next-gen sequencing technology is amazing!
The sequence, annotation and interactive genome browser are available at natto-genome.org.

ツール・ド・八ヶ岳 DNS

ツール・ド・八ヶ岳ですが、
なんか、八ヶ岳南麓から戻ってきた両親によると、
ものすごい雪で自転車なんてムリムリ!
とのことなので、DNS 決定しました。
明日は寒いし、日曜は気温が上がるとはいえ、
路面の状態はよくなさそうですし。
あーあ。
せっかく休みにしたのになー。
ま、いつも通り土日出勤するか。

チャリ整備

久々にホイールのメンテナンス。振れはないので、ハブだけ。
フロントとリアのハブを分解してグリス入れ直すのに2時間くらいかな。フリーホイールは分解できないと思っていたんだけど、ふとしたきっかけでばらけてしまったので、ついでにやった。Campagnolo のハブのメンテナンスのしやすさはすごくて、なにしろ、ハブスパナとかいらないんだ。六角レンチだけで完全に分解できる。
それで、Eurus は 10,000km 近く走っているのだけれど、ボールレースの状態は非常によくて、まだまだ走れる感じだった。よかった。
タイヤはいつもの Michelin Pro 3 Race で、チューブを Vittoria Evo 55g というのにしてみた。軽いの、どうかしら… まあ、ブチルチューブなので、パンクは大丈夫だと思うけれど、ちょっと抜けが早いかもね。リムフラップはずっとコットンのを使っていたのだけれど、4年ぶりくらいに、パナのやつ。
実は機材についてはかなり保守的なので、チューブを違うのにするのは5年ぶりくらいかも。
今日から乗ってみる。

年末年始休業のお知らせ

去年の8月末から土日も含めて、(こないだ日帰りで信州行っちゃったり、ちょこちょこ仕事で出かけた以外は) ほぼノンストップで働いてきたのですが、肉体的にも精神的にもかなりヤバい感じになってきたので、ちょこっとお休みしようと思います。
なんつうか、7 days a week で働くのって、いろいろな面でよくないと思うのよね。最近は、ストレスで食べ過ぎなのが顕著。もはやレーサーとは思えない状況です (といっても、ま、多摩川あたりでは無敵ですが)。
そんなわけで、金曜の午前中の講義が終わってから、火曜の午後の講義が始まるまでは音信不通になる予定。ま、携帯電話くらいは持っていきますし、天気がよければ「いつもの」トレーニングコースを走っている予定なので、知っている人は会えるでしょう。
金曜まで頑張って働こう…

知名ぐるり

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泊まっていたのは宗岡旅館。海の目の前で、すぐそばにはコンテナが積んである。
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コンテナは殺風景だけど、海はきれい。
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知名の街はそれほど大きくなく、海に向かって下り坂になっており、どこからでも海が見える感じで、非常に気持ちがいい。
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ネコもいます。
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あと、普通にガジュマルが生えていたり、道ばたの木に謎の実がなっていたりする。
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知名で最初に入ったお店は、「和風Cafe てふてふ」でした。ごはんおいしかった。お店のお姉さんは野菜ソムリエだそうです。
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ここに行く前に通りかかった「おうちCafe」は、お休みだった。ざんねん。
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実装しなきゃいけないものが山積みだったので、机があってちゃんと座れるところ、と思って、町立図書館へ。
2階の閲覧室からは海が見える。すっごい贅沢。ここに研究室作りたい・・・
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小さな図書館だが、奄美あたりの土地に関する資料は充実しており、奄美群島が昭和28年に日本復帰を果たすにあたって政府に出された要望書なども収蔵されている。奄美群島のさまざまな統計や現状などが詳細に載せられており、非常に興味深かった。当時、奄美大島の、名瀬には琉球大の分校があったそうだ。
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図書館の前にあった看板。
祖先「崇拝」を堂々と教育委員会が奨励していいのかな・・・・
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坂道と海。素敵すぎる景色。
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吞んだら乗るな、乗るなら吞むな的な何か。
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壁にルパン三世が描かれてるのは宗岡弁当。ここ、おいしいの・・・すごく。
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カツ丼を買って、防波堤の上でいただきました。しあわせすぎ。
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防波堤の上でデバッグもした。通りかかった人が驚いてた(笑)。そして、MacBook さびるな・・・
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Typhoon というカフェにもいってみた。日曜と木曜がお休み。営業は 18:30 までで、わりとはやくしまっちゃう。カフェ兼雑貨屋さん。
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焼きカレーとマンゴージュース。
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コーヒーとレアチーズケーキ (同じ日に頼んだんじゃないよ!)。
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お店の中スナップ。
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これはあれですね、職場の向かいのCafe Parada に匹敵する大ヒットです。またこなきゃ・・・
沖永良部ぐるり、に続く予定。

代替医療

長妻厚生労働大臣、予算委員会でホメオパシーについて(も)語る? という記事を読んであまりにショックだったので、ずっと気になっていた、ホメオパシーとかそういう、いわゆる代替療法に関する本を買ってみた。
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これ。
非常に明確に書かれており、わかりやすいし、筆者らのアプローチも非常に好感が持てる。
非常に興味深いのは、いわゆる、わしらが日頃お世話になっている西洋医学が、現在のようにちゃんと二重盲検法とかをつかった臨床試験を導入して、患者の症状を改善するのにもっとも効果的な方法、というものを臨床試験をもとに科学的、統計的に追求するようになったのはつい最近の100年くらいのことである、ということ。それまでは欧米の医学だって、かなり怪しいところがあったわけで。
もうひとつは、「医学においては薬の作用機序がどうの、ということよりも、患者をリスクの少なく、かつ効果の高い方法で治すことが大事」という点に非常に共感した。薬の作用機序とかそういうのを明らかにするのは、わしらの仕事であって、お医者さんの仕事ではないのだよね。僕は、そのあたりが非常に世間に誤解されている気がしていて、こういう仕組みで細胞のここを標的にして効く薬を作りましょう、というアプローチで薬を作る、というのは、今までなされてきたことではないのだ。従来はそれがほぼ不可能で、最近は分子生物学のシンポでそれがいけるかも、という感じになってきてはいますけれども、基本的には、この物質を身体にいれたらこの病気に効くかも!というのは、乱暴な言い方をすれば、最初は当てずっぽうなのであり、いろいろな方法でターゲットを絞っていって薬になるわけです。
薬がなんで高いか、というと、新しい物質を薬として見つけて、さらに安全性やら何やらを担保するためにさまざまな実験を行う、そこに膨大な費用がかかるからなのだ。
結局のところ何がいいたいかというと、なんというか、西洋医学も漢方も、その他のさまざまな民間療法も、はじめは当てずっぽうなのである。しかし、それがちゃんと、本当に効果があるのかないのか、危険性はないのか、というのを、この100年くらい真摯に追求してきたのが西洋医学なのだ。いろんな新しい治療法で、「自然の力」とかなんとか、神秘的な言葉や難しそうな言葉を並べて、それを宣伝するのは構わないけれど、ちゃんとした方法で各種の実験や臨床試験を行って有効性と安全性が確認されない限り、それは医療でも何でもなく、患者さんを危険にさらすだけの行為ではなだろうか (もちろん、症状が重篤で、薬の認可や臨床試験の結果を待っていられない、というケースはあるけれど、それはまた別の問題だ)。
僕はあるお医者さんに、「いろんな民間療法的なものが本当に効いて、患者さんのためになるのであれば、僕らは喜んでそれを使います。だけど、使わないということは、そうでないということだと理解してください」と言われたことがある。
命を預かる人の言葉は重いな、と思った。
だが、人々の、治りたい、というあたりまえの願いにつけこむ者の、なんと多いことか。その悲しむべき現実に、科学や医学は立ち向かわなければならない。
そうそう、この本の強烈にすごいところは、「プラシーボはなぜダメなのか」をズバッと言い切る点で、これだけでも読む価値があると思う。砂糖水でも、風邪が治ればいいじゃない、とか、ふと思ったりするけど、それじゃダメなのです。