時計の修理

銀座にきたついでに、むかし祖父が使っていた腕時計を修理にだしてきた。
ここ だ。Web みてすげえ! と思ったんだよ。
銀座のブルジョワなテイストの時計屋、という感じではなく、むしろ事務所で、人の良さそうな職人肌のおじさんがふたり。
時計は詳しくないんだが、オメガの seamaster というやつで、50年代か60年代くらいのもの。ふたを開けて中を見せてもらった。ムーブメントは Cal.562 という型式で、他のモデルにもずいぶんたくさん使われているんだそうだ。なるほど、ムーブメントをいちいち設計するわけじゃないのね。
素人目にはわりと内部の状態はよかったが、リュウズがとれて巻き芯が折れちゃってるので、そこから外気や水分が入って、若干さびてるとのこと。
オーバーホール (部品代とかぜんぶ込み) 23,000
リュウズ 4,000
巻き芯 1,000
文字盤再生 24,000
だそうだ。web を見ればわかるが、これは半端じゃない仕事で、ぜんぶで 5 万ちょっとなら、安いもんだと思う。何しろ、動かない機械が(少なくとも外観と、通常の使用には耐えるレベルで)新品同様に復活するんだからね。これは仁術だと思う。
特に、文字盤再生は、実際にお店の人のを再生したのを見せてもらったが、すごいと思った。素人の金属磨きの技術じゃ絶対にできない仕事だ。文字盤再生には1ヶ月とか2ヶ月かかっちゃうこともあるそうだが、楽しみに待ってます。

コメントを残す