ちょっと前に MacBook を修理した。
– ファンから異音
– VGA アダプタをつないでいるときに、ちょっと付け根に触ると切れちゃう
などなど、いろいろ問題が山積みになっており、マザーボード、ディスプレイアセンブリ、ファンアセンブリを交換。
Apple の対応は非常に丁寧で、いつも気持ちよいね。
そして、修理伝票が若干面白かった (笑)
投稿者: yasu
Our wing
ANA の国際線に乗ると、いつも「入善の海洋深層水」が配られる (でも、なんで入善なの?) のだけれど、先日はそれに、東レの広告が入ってた。
SUPER EFFICIENT JET IS ARRIVING SOON.
The new Boeing 787 is mostly built with Toray carbon fiber composite materials, making it lighter, stronger and more fuel-efficient. This is environmental leadership at work.
‘TORAY’ Innovation by Chemistry
そんな宣伝文句だ。やっぱり材料屋さんってすごいんだな…
帰国直前に 787 の初飛行の予定がニュースで流れ、帰ってからその映像をnewairplane.com で見た。「アポロ13」の映画を思い出すような離陸と着陸で、ボーイングの人たちの、いろいろなコメントが最高にかっこよかった。
東レがカーボンを作り、三菱重工がそれで主翼を作って、全日空が launch customer として世界で初めてそれを飛ばす、というのは、それがアメリカ製の、しかも世界中で記録的な売れ行きを見せている飛行機であることを考えると、実にすごいことじゃないだろうか。
スケジュールは2年遅れ。だけど、これはこれから何十年も乗られる機体なのだから、それでいいじゃないか、と思う。新しい、しかもこういう大型の飛行機を作るというのは、とても大きなチャレンジなのだから、予想以上に時間がかかったって、それは仕方ない。
でも、いよいよ来年の今頃には、この、main wing made in Nagoya の機体に乗れるのかな、と思うと、ワクワクするね。
それから、これで MRJ の売れ行きにも弾みがつくといいなあ。
チャリ復活
朝寝坊して、チャリで出勤。
しかしね、後輪がぺちゃんこになっていて、しかもバルブの付け根がダメになったらしくて空気はいらなくて、結局玄関に置いてあった予備のホイールに交換して解決。出張続きで1ヶ月も放置してたからなあ。
さすがに1ヶ月乗らないといろんな感覚を忘れており、きれいにペダルが回せない感じだったが、やっぱり自転車は楽しいね。来週からモリモリ乗ろう。
21.94km @ 25.0km/h (52m28s) odo 7518.7km
Nov.03: 笹子峠
もう1ヶ月前ですが、笹子峠いってきた。
多摩川から八王子へ抜けていくわけですが、朝早く空いている時間に多摩川にでると、ついつい飛ばすわけで、いきなり全開。例によって、視界に入った自転車は全部抜いた。多摩川の中央道のところで休憩。富士山がきれいだったんだけど、あれの右のほうをぐるーっと回って向こうにいくのかー、と思うと、ちょっとぞっとする。
で、遠いなあ、という話をしていたら、後輩登場。今日は母校の、羽村から丸子橋まで歩くイベントがあって、それに参加するそうな。みなさまによろしくー。
八王子駅前でちゃーりー氏と合流、高尾駅前のコンビニに寄って補給して、大垂水峠アタック。わりと調子が良く、5,6台抜いたと思うが、頂上がどこだかわからずに途中で脚が終わってしまい、頂上の手前で2台に抜き返された。ちぇー。
下ると相模湖。しばらくだらだらして、大月方面へ。非常に寒くて、コンビニを見かけるたびにトイレへ駆け込む始末。あとで、これが響いてくるとは思わなかった…
猿橋によって紅葉狩り。
大月まではひと駅分だから、わりとすぐ。駅の近くでほうとうをいただく。
食後に走り出してみると、ひどく調子が悪い。脚が疲れているというよりは、寒さでトイレに行きすぎてミネラルバランスが崩れた上に、平地で運動量が減り、体温が下がってきていたのだと思う。
笹子の笹一酒造のところで一休み。太鼓はたたけなかった。
ここまではなんとか頑張ったが、あまりにも調子が悪くて、足手まといなので、ここからはちゃーりー氏に先行してもらうことにした。
笹子峠旧道の入り口まではわりとすぐ。
登りはそんなにきつくないが、足を使えば体温も上がるわけで、体調は回復傾向。でも日没が迫ってきており、ちょっと焦る。紅葉を眺めるにはちょっと遅い時間の到着だったけれど、時折顔を覗かせる近くの山に日が当たっているのはとてもきれいだった。
ちょこちょこ写真を撮ったりしているうちに頂上。1000mを超えており、めちゃめちゃ寒い。
最初は塩山あたりまで降りるつもりだったのだけれど、この寒さでは無理、ということで、ウインドブレーカーを着て甲斐大和駅へ下り、駅の近くでラーメンを食べて、電車で帰ってきた。
久しぶりにまとまった距離を走れて楽しかった。昔峠に行きまくってた頃はあまり考えていなかったのだけれど、やっぱり冬は防寒対策が重要だな…
仙台いってきた (その5)
実はあれからまた仙台いってきたのですが、前回の続き。
山形から赤湯へ。電車ですぐだ。
道路脇の標柱はリサイクル素材でできているらしい。山形県やるな。
駅から温泉街まではけっこうな距離があるが、毎日職場から駅まで歩いていることを考えれば、普通に歩ける距離だ。
途中でイトーヨーカドーか、ヨークベニマルが閉店しているのを見かける。看板まで消されて、店舗はベニヤ板で囲われており、非常にもの悲しい。なんというか、こういうのが街の中にあると、街全体の雰囲気が沈むような気がして、やるせない気持ちになる。
突然、住宅街に囲まれた、鴨池が出現。
蓮田なのかも。こういうのが近所にあったら、いいだろうなあ。
激辛鮭。塩鮭なのか、それとも唐辛子系なのか。
山の中で「昔懐かしい」のだから、塩かな。
自転車屋さんがあった。看板にはなんと、「片倉のシルク号自転車」だって!
渋い。
ぶらぶら歩いて行くと、やがて温泉街になる。
元湯の近くの、「竹屋旅館」に投宿 (写真を撮るのは忘れた…)。
お風呂はそれほど大きくなかったけれど、平日で空いていて、ゆっくりできた。
ところが、その晩作業しようと思っていたデータが、MacBook に入っていないことが発覚。研究室を出るときに間違いなく subversion のリポジトリには commit しているので、update すればいいのだけれど、ここは emobile が圏外。
iPhone で調べると、どうやら駅のほうまでいけば通じるらしい。
そういうわけなので、おなかもすいたことだし、MacBook 片手に外出。
さっきの空き店舗のところまでいったら電波が入り、そこで万事解決。ただ、真っ暗な道ばたでノートパソコン開いて作業してるというのは、非常に不穏な感じ。
さっきの池のところがきれいだった。そういえば僕の Coolpix は、モードダイヤルに “M” があって、ちゃんとマニュアル露出できるです。便利。
ついでに「田園」でお茶しつつ、こちらで先生をしている友人の仕事が終わるのを待つことに。
ここ、非常にいい感じのお店で、ごはんもおいしそうでした。結局友人は仕事が終わらず、会えなかったので、ここでご飯食べればよかった。また来ます。
結局夕飯は宿の近くの中華屋さんでラーメン。
これ、非常に良心的で、見た目は具が全然ないんだけど、なかにたくさん埋まってた。
テレビではクライマックスシリーズ、楽天の試合をやっており、大盛り上がり。しかも、ものすごい勢いで点が入るので、食べ終わってからもなかなかお店を出られなかった (笑)。
翌朝はけっこう早い時間に出た。なにしろ、仙台まではけっこう遠い。
途中でこんな看板を発見。継ぎ目なしの石の鳥居、というのはすごいね…
赤湯は盆地になっており、山のほうまで散歩すれば楽しそうだったが、それは次回。
駅は新幹線も停まるそうで、新しくてかっこいい。
電車に乗って、山形から仙山線。仙山線はいいね。山がきれい。
山寺の駅からは、芭蕉の歌で有名なあのお寺がみえた。凄いところに建ってるなー
それで、愛子でおりて、秋保温泉へいって、会議やって帰ってきました。
そういうわけで、ちょうど2ヶ月かかりましたが、これでめでたく完結。
sync; sync; sync
Hi, everyone.
Are you typing “sync; sync; sync” as everyday, or every moment?
Yes, it is important to save you from unexpected system crash…
Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!!!!!!!!!!!!
… And now, I’ve recovered the data manually 🙂
CFD
畏れ多くも座長を仰せつかったので、数値計算流体シンポジウムというのに行ってきます。
僕らはアクセラレータのセッションで、つまり、どうやって速く計算するか、ということなので、計算機科学の立場からのアプローチ。
流体というと、飛行機や船舶をはじめとして乗り物とか、エンジンとか風車みたいなものを連想しがちですが、プログラムを見るとかなり面白い。防災 (竜巻とか) から医療 (血流とか) まであり、流れるもの、というのは身の回りにいくらでもあるわけで、でも、やっぱり気体とか液体の挙動というのは難しくて、それを研究する余地というのは無限にあるんだなあ、と思った。なんというか、流体というのは抽象度を下げてマジメにシミュレーションしようとすればするほど、果てしなく計算量が増えるので、まだまだこれからな気がする。
しかし、生命とか流体とか、なんでそういう、無限に計算量がある世界に踏み込んでしまったのか… ま、いろんな分野に貢献することが計算機科学の使命であり、発展の原動力だと思うので、いいんだけどね。
というわけで、仙台で会いましょう。でも… 日帰り? まじで??
新幹線があるから、いいか。がんばろう。
それで、誰か僕の発表スライドを作ってください… もういっぱいいっぱいです。
Leaving Mexico
朝ごはんを食べていたら、ドイツに留学している中国人の男の子とその奥さんに会った。
彼とはどうも、Heidelberg で会ったことがある気がしていて、ごはんの後にビーチで立ち話。FPL at Heidelberg と FPT at Kitakyushu にいったよ、というので、”Oh, both I was there” といったら、”I think you were there” だって。覚えていてくれたかな。彼らは明日までここにいるんだそうだ。来年もここにこられたらいいねー、といって、別れる。
空港へ向かうシャトルバスで、North Carolina Univ で、BLASTn をやっている彼と、偶然一緒になった。彼は Atlanta へ、僕は Mexico City へ。30分くらいの間に、いろいろな話をした。
– 僕は若く見えるらしい (これは、海外へ行くと、いろんな人に言われる)。もう学生じゃなくて faculty staff だ、というと驚いていた。それで、大笑いしたのが、「アメリカでは Professor になるには、お腹が大きくなきゃいけない」だそうだ。僕は生涯サイクリストでいたいので、それは無理。
– 彼は ASIMO がお気に入りだそうで、日本の、mechanics, eletctronics を含めたトータルの技術力を大変高く評価していた。僕が、”China and India is going to overtake Japan” といったら、インドには TI とか、いろいろな device vendor が出てきているけど、やっていることは software だけだよー、とのこと。インドのソフトウェア開発能力はものすごい、と僕は思うのだけれど、ハードウェア的なものはまだ日本にも分があるのかな。がんばりましょう。
– Life science と computer science の collaboration はものすごくエキサイティングだ、というのが僕らの共通見解。彼のスライドには、GenBank のレコード数増加グラフが出ていたのだけれど、僕らの役割は life science の superlinear な発展にコンピュータを追いつかせることなのかもね、という話をした。
– FCCM に投稿するのが時期的にしんどいのは、日本人だけじゃないらしい。来年は FPL に出したいなあ。
– National Geographics のドキュメンタリーで、Megastructures というのがあって、それで関西空港の話を見たらしく、”日本の K で始まる、海の上にある空港はすげえな!” と大絶賛。僕もあそこは大好きです。夜、伊丹へ向かう飛行機から見る関空はめちゃめちゃきれい。
– Megastructures ともうひとつ、Aircraft accident investigation を見るのが好きらしい。「いや、それ、飛行機に乗る前に見ちゃダメでしょ」といったら、「そうだよね、Linux のシステムはしょっちゅうクラッシュするし、コンピュータは信用できない」それに、飛行機は floating point numerics でデザインされているから怖いって誰かのスライドにあったよね。”I want take control everything… ” といっていた。確かに僕も、copper wire / opt fibre よりも、gears, springs and steel wire のほうが安心だと思う…
そんなこんなで、ターミナルでお別れ。
また世界のどこかで会いましょう。いい会議でした。
Boading time
¡Hola!
MX352, Cancun to Mexico City.
ReConFig ’09: Day 3
– A reconfigurable architecture for stereo-assisted detection of point features for robot mapping
Active sensors: sonar or radar is effective in low density, low noise, low interference environment. (Low density というのが、なるほど、と思った)
Passive sensors like vision systems are effective in practical situations.
Dynamic programming を使ってステレオ処理をやるらしい。かっこいいぞ!
– FPGA implementation for direct kinematics of a spherical robot manipulator
ロボットアームがいまどういう状態になっていて、どういうふうに力をいれれば所望の状態に持って行けるかを計算する。行列演算。
– Parallax‐Docking and Reconfiguration of Field Programmable Robot Arrays using an Intermittently‐Powered One‐Hot Controller
Field programmable robot array!
マイクロロボットですよ。ロボットは configuration 情報をもっており、いろいろ書き換えられる。MEMS な足で動き回ったり、MRAM based な nonvolatile flip-flop とかを持っている模様。
すげえかっこいい。なんじゃこりゃー。
[ Session SC1 : Track on Reconfigurable Computing for Security and Cryptography ]
– Improving the Security of Dual Rail Logic in FPGA using Controlled Placement and Routing
消費電力からのサイドチャネルアタックを防ぐために、逆の論理で動く回路をつけて対称にするやりかたがあるわけだが、それをうまくやるための FPGA アーキテクチャと設計ツールの研究。
– Accelerating Cryptographic Applications Using Dynamically Reconfigurable Functional Units
村上先生のところの発表。フランスの人ですが。
Reconfigurable functional unit を持った ASIP (Application Specific Instruction-set Processor) を作って暗号を高速化しましょう。
– Tailoring a Reconfigurable Platform to SHA‐256 and HMAC through Custom Instructions and Peripherals.
[Session SC2 : Track on Reconfigurable Computing for Security and Cryptography]
– Observing the randomness in RO‐based TRNG
Ring oscillator based TRNG!
デバイスは STRATIX. FPL ’08 にもあったかな…
– Proof‐carrying Hardware: Towards Runtime Verification of Reconfigurable Modules
こういう研究は大事だと思うのだが、どういうタイミングから現実的なものになってくるのかね?ソフトウェアでそういうもの (つまり、実行するバイナリが安全であると証明するもの・仕掛け) があるか、といわれるとそれは微妙だったりするし、しかし、ハードウェアであるからこそ大事なのかもしれない。うーん。。。
モジュールを使う側の検証にかかる時間をなるべく少なくして、負担をモジュールを作る側に移すことが大事なのか。なるほど。