FIT ’09: Session 6C

[ よしみさん ]
なんか、発表順が大幅に変わってて、質疑応答だけきいた。すいません。
レーベンシュタイン距離を Cube で。SPARTAN-3 のクラスタ。
並列度がぐわーっと出るのが真ん中だけなので、キビシイそうです。この手の問題はみんなそうですが。
[ 差分法専用計算機におけるFPGA間時分割通信機構の遅延評価 ]
FPGA間の帯域と遅延。
差分法なのでシストリックアーキテクチャでやれる。メッシュネットワーク。
FDTD 電磁波伝搬問題, RB-SOR 熱伝導問題を解いてみた。
通信遅延の許容値とか、時分割した場合のそれとかを計算。時分割のスロット数は 32 とか、わりととれそう。
質問: FIFO がある場合とない場合で、待ち行列に入る順番が不確定になるから、性能はかわらない? 差分法なので、ちゃんとスケジュールできるわけで、問題ないです。もちろん、アプリケーションが異なれば、そのへんのスケジュールが問題になる可能性もあります。
[ 特定用途向け動的再構成回路の演算器精度最適化に関する研究 ]
テンプレートとして 32bit 精度の各再構成演算器の VHDL を食わせる。
あれ?これ整数なのか。むふー。
質問(宮本先生): 時分割になるから性能が落ちると思うんだけど、面積とかそのへんも含めてどうですか? 音声とか映像の許容性能の範囲に入ればよい。
質問(佐野先生): 精度とパイプライン段数と周波数のトレードオフがあるんじゃないかと思うのですが? いまのところ考えていません。
[ やまださん ]
スライス使用率 100% で笑いを取ってました。
質問 (宮本先生): MCS はどうやって計算してますか? 部分グラフの選び方は? MCS は、ちゃんとやるほど難しくないので、力ずくで解いています。部分グラフは、いくつかの制約を満たすようにやっている。
質問 (佐野先生): 動作周波数が低下した原因は MUX? それもあるけど、配線がしんどくなるのが原因。
[ マルチメディア応用ヘテロジニアス… ]
てゆか、FE-GA ですね。hetero だし粗粒度だし、メモリの使い方がキーなのでしょう。
[ システム実時間測定のための Lossless データ圧縮伸張方法 ]
組み込みソフトウェアの開発において、システムの挙動を観測できることは非常に有意義。
ハードウェア実装されたトレーサの生成するトレースデータを圧縮する。
ARM とか MIPS とか PPC とか SH にはそういう HW なトレーサがついていて、専用のピンからその情報をほとんどオーバーヘッドなしで取り出すことができる (知らなかった… かっこいいね)。
トレースデータの場合、時間を相対表現にすると、情報の頻度が高ければタイムスタンプの上位ビットがたくさん0になるので、run length 圧縮。
関数名に id をつけて、それもほげほげ。call/return は1ビット。
LZ 圧縮と同じくらいのスループットで、メモリや回路面積はだいぶ小さい。圧縮率は同程度。
まあ、半分にはなるんだけど、結局その大量のデータをどうするかが問題だそうです。

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