またきてます(笑)。
なんていうか、感想をまとめると、つまり、要するに、
「職さえあればこっちに引っ越します!」と、そういうことだ。
夕刻、宿に着いて休んでいるときに、
夕陽に焼ける中央アルプスが見えた。
泣きたくなった。
夕食に、いつもの食堂で、いつものメニューを頼む。
お店の人はたぶん、まだ僕の顔を覚えてない。
だけど、僕はこのお店が大好き。
いろいろな場面で、僕はこのお店にお世話になってきたけど、
彼らから見たら、僕はただの、行きずりの旅人。
お店の人たちがいつもの笑顔で迎えてくれるなら、それで充分。
夕食後、宿に戻る途中で、
月明かりに照らされた木曽駒ヶ岳をみた。
雪に掩われた山脈が夜の闇に浮かび上がって、ものすごくきれいだった。
ひとりで夜中に宿のお風呂に入って、
真っ暗な夜空にかすかに浮かび上がる南アルプスをみた。
圧倒された。すごかった。
明日は、どんな景色がみられるんだろう。
辰野から飯田線にのって、一番山がきれいなのは、やっぱり飯島町だと思う。
いつきてもいいところだけど、山と空の色が美しいのは冬。
緑と空の青が美しいのは夏。どちらも、本当に素晴らしい。
いつ、どんなときに、どんな心の状態できても、
この街の景色は変わらずに、僕を受け止めてくれる。
それって、故郷なのかな、と、
あの写真展から10年近くたって、そう思う。
最近、プライベートでいろいろなことがあって、
写真撮れるって、とっても素敵なことなんだ、と、
そう思い直した。
カメラを持ってれば、
そのときに、隣にいてほしい人が、
たとえ隣にいなかったとしても、
その人に、自分の大切な気持ちを、伝えることができるんだと思う。
いつか、ここで暮らしたい。
その日まで、どうかこの街が、美しいままでありますように。
もうすぐ、南アルプスのむこうから、陽が昇る。
さて、風呂入ってくるかー。