南信州峠アタック: 1日目

夏なのに研究室に閉じこもっているのもアレだなー、ということで、信州行くことにした。木金土、と3日間の休みを確保して、木曜の朝、中央線の特急に飛び乗る。文字通りぎりぎり間に合った感じで、茅野まで。
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特急は本当に速くて、11時半過ぎに茅野駅につく。自転車を組み立てて、心拍計のベルトを胸に巻いて、飲み物を用意して、という準備をズバーッっと片付けて、12時前にスタート。道はよくわかっていなかったんだけど、なんとなくこっちだ、という方向に行ったら、「152号線 高遠方面」の看板が現れる。ラッキー。
茅野スタートだと、杖突峠の登りはいきなり始まる感じで、駅を出て15分後にはもう登りにかかっていた。ウォーミングアップなしでいきなり登るわけで、峠にかかるはじめにトンネルがあるのだが、このあたり、最初からしんどい。途中で2回くらい写真をとったり水を飲んだりするために小休止して、でも、わりとしんどくなかった気がする。
杖突峠のてっぺんは展望がきかないが、その手前に駐車場とかおそば屋さんなんかがある。途中で「蕎麦 いわなみ 2.1km」の看板をみて、あと 2.1km だ! と救われた思いだったので、おそばをいただくことに。
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お店からは諏訪湖がよく見える。この景色、俺が全部登ってきたんだぜ! というのが、峠の登りのすてきなところ。
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ざるとろろ。生き返る思いだった。ごちそうさまです。うどんも好きですが、やっぱり蕎麦ですよ。調布出身だしね。
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ちょっと登ると峠のてっぺん。頂上を通過してギアをアウターに入れる瞬間、というのが大好きなんだけど、今回はあちこちで写真を撮る、ということに決めていたので、通過しないでおとなしく写真を撮ることにしているので、止まって写真。標高 1247m.
有賀峠とか杖突峠とか、このあたりの峠はみんな諏訪側が強烈な坂で、伊那側は緩い感じ。必死に登った後に、ゆったり降りていく感じがすごく好きだ。それほど飛ばさずに、35km/h くらいで、小さな街をいくつも抜けて、高遠へ向かう。
高遠についたら、饅頭を買うことにしていた。補給食にもいいしね。
そういうわけで、市街に入って、まっすぐ「あかはね」へ。
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ふたつ買って、ひとつは食べて、もう一つはポケットにしまう。商店街を抜ける最後のあたりにある、ヤマザキストアーで水を買う。「さっきも自転車のお兄ちゃんたちがきたよ。京都からだって」とお店の人。杖突峠登ってるときに、キャンプ道具積んだ人たちとすれちがって、声をかけてもらったんだけど、どうやらその人たちみたい。京都あたりの大学のサイクリング部なんだそうだ。いいなー。しばらくいろいろ話して、ふたたび自転車にまたがる。
高遠からもひきつづき 152 号線を大鹿へ。ここは、中央構造線サイクリング大会のコースとも重なるんだけど、美和湖の手前でけっこうアップダウンがある。大会のときはとにかく必死で、なんだかわからなかったんだけど、あれはダムへの登りだったんですね。知らなかった。そういうわけで、今回は誰において行かれるわけでもないので、止まって写真を撮る。
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美和湖の脇を通る道は、若干のアップダウンがあるものの、基本的にフラットで、ずっと湖が見えて、非常に気持ちいい。
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ダムを過ぎて、川沿いの道になると、やがて分杭峠のふもとの、市野瀬の集落にたどり着く。
ここには「伊那里」というバス停があり、南アルプスに登る人たちがやってくる。
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ちょうど新宿からの直通バスがなくなったばかりで、JR バスの車庫には撤去されたバス停の看板が並んでいた。
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待合室でおまんじゅうをいただいて、出発。いいお天気ですよ!! 15時ちょっと前。
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バス停のちょっと先に農協があって、その斜向かいで水が湧いているので、それをボトルに入れて登る。登る。登る。うひー、峠二つ目なので、めちゃめちゃしんどいですよ。2回足ついた。そして、写真撮る余裕なんてなし。
分杭峠の手前には、駒ヶ根から中沢を経て上がってくる道とぶつかる、中沢峠がある。ここまでくれば、わりともうすぐな感じ。
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中沢峠には 15:40 。日没までには充分山降りられるな、という時間で。車できて道に迷っている人に道を教えたり、駒ヶ根警察署の方に励まされたりして、最後の気合いで分杭峠へ上がる。1424m です。俺、頑張った。
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登ってくるときは天気があんまりよくなかったんだけど、大鹿側は晴れているかな? という感じ。
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分杭の下りは強烈なんだけど、今日は荷物を背負っているし、試合でもないし、若干セーブして下る感じ。写真を撮りたかったんだけど、天気はやっぱりあんまりよくなくて、残念。
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写真とってたら、チェーンステイにバッタがとまったよ。
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大鹿では先月お世話になった「あたらしや」さんに立ち寄ったんだけど、ご主人も奥様もお留守で、残念。そのままズバーッと下って、小渋湖の脇を抜けて、ダムへ。
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小渋ダムまでくると、あー、帰ってきたなあ、という感じ。そのまま59号線を渡場まで降りて、18号を北へ。中央アルプスと、そこに沈む夕陽が強烈にきれいだった。
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で、中川村。ここはいくつか深い沢を渡る橋があって、そこの前後に強烈な登りがあるセクションがある。ここは元気でもしんどいので、今日はもう無理。ほんと無理。でもなんとか登る。
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今夜の宿は駒ヶ根なんだけど、しかし、そこまで一気に行ける自信がなかったので、日曽利橋を渡って飯島駅へ向かい、「ヤナギヤ」でケーキとコーヒーと、高校野球。1時間くらいお店の人と話して、日が暮れてから153号を駒ヶ根へ。
ここもそれなりに登りがあるけれど、ゴールが近ければ脚も軽い。道は山の向こうに沈んだ太陽の残照でうす明るく、草のにおいがして、幸せだった。
宿にチェックインして、「らくだ」でごはんを食べて、コインランドリーで洗濯をして、寝る。
103.97km、平均時速 22.4km/h、走行時間 4:38:17。

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