飽和潜水

ちょっと前のニュースで、飽和潜水、という言葉を知った。
僕は泳ぎが得意ではなくて、小学校3年くらいまで泳げなかったし、先日の宇宙飛行士募集も泳力に関する条件があってすっぱりあきらめたくらい (笑)。泳ぐのは嫌いじゃないけどね。当然、本格的な潜水なんてやったことないわけです。自転車で鍛え上げた強力な循環器系のおかげで、25m プールの反対側までいくくらいならできるけど、深いほうは全然。
やったことはないが、普通の空気ボンベ背負って潜ると体内の酸素分圧が上がって中毒になるとか、ゆっくり浮上しないと体液中に高圧で溶かされたガスが細胞内で気化してヤバい、とか、そういう理屈はわかる。だから、人間が潜れるのって 40m くらいなんじゃね? と、なんとなく思っていた。実際、スキューバなんかはそれくらいらしい。
が、船なんかが沈んだときはなんとかしなければならないわけです。そこで発明されたのが飽和潜水で、自衛隊には 400m とか 450m まで潜って延々と作業する、みたいなことをやってのけるすごいチームがあるそうだ。
さすがに一気に 400m まで潜ったり上がったりしたら命がないので、船の上の与圧されたチャンバー内で何日もかけて身体を慣らして、同じように与圧された容器に入ってその水深まで行って作業して、与圧したまま戻ってくる、と。これだと、たとえば作業が残っているのだったら一度上まで上がって、与圧されたままメシ食って翌日も続きをやる、みたいなことができるわけだ。全部任務がおわって、減圧するときは水の中じゃなくて、船の上でのんびりやればいい。
すごいなー。
山に登るよりよっぽど大変だね。

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