きびbyte

きびだんごみたいだが。
http://en.wikipedia.org/wiki/Kibibyte
によると、昔は「2の10乗、1024 bytes が 1KB」という定義だったのだが、IEC の規定によれば、
– 1 kilobyte (1KB) = 1,000 bytes
– 1 kibibyte (1KiB) = 1,024 bytes
なのだそうだ。Kibibyte = kilo binary byte だってさ。
ふーん。でも、データ転送レートとかの話だと、ちゃんと 1,000 単位のほうが話がしやす買ったりすることもあるので、このほうがいいかもね。メモリサイズとかは、Binary byte じゃないと、アドレスバスの幅が変なことになって気持ち悪いけど。
Wikipediaにも出てた。

FPL ’07: Session M1.A

[ Design Space Exploration of the European Option Benchmark Using HyperStreams ]
金融のモデルは Monte-Carlo.
accuracy/acceleration design curve とか描いてる。トレードオフが選べるんだぜ。
HyperStreams っていうのを使っている。C++ っぽい何か。Celoxica の?
[ Accelerating a Medical 3D Brain MRI Analysis Algorithm using a High-Performance Reconfigurable Computer ]
Int’l Consourtium for Brain Mapping (ICBM) というのがあって、それがテストデータ (名前がすごいな)。計算速度向上は約10倍、トータルでの速度向上は約 3.6 倍。ソフトウェアでは倍精度だが、FPGA では単精度でやっている。結果が違う voxel がいくつかあるのだが、計算精度の問題というより、計算アルゴリズムが若干違っているためらしい。
Platform は RASC RC100 で、Mitrion-C で書いている。
[ Soft-Hard 3D FD-TD Solver for Non Destructive Evaluation ]
FD-TD 法は PDE を解くためのやつ。
でも integer arithmetic だから参考にはならないかなー。

NH201 to London

ロンドンつきました。
となりのお姉さんが読書灯つけっぱなしで寝ちゃって、
明るくてあんまり寝られなかったよ。
てか、図書館のシールのついたガイドブックを持って海外にいっちゃう、
というのが、俺には理解できませんでした。
まあ、なんか、いろいろなところで人はその器を量られるんだな、と思った。

backup

最近いろいろあって、ひたすらテープドライブや RAID と戦っている日々。
テープドライブの圧縮機能、というのを僕は甘く見ていたのだが、どうやらかなり縮む模様。うちの研究室はゲノム配列とかそういう、文字の種類が少なくてファイルが大きいデータが多いので、ふつうに DAT72 (native capacity = 36GB) に 80GB 〜 100GB くらい入ったりするんだ。
そうなると、リモートでの dump の場合、転送レートがかなり高くなって、100Mbps の Ethernet だと飽和してしまうことがある模様。転送レートを眺めていると、93Mbps くらい出ているのだが、おそらくこれが fast ethernet では転送能力の限界だろう。
テープドライブのついているホストは Pentium3 の古いやつなのだが、これはさすがに gigabit 化しないとな… 64bit PCI がついてるので、そういう NIC を挿せば、全然問題ない (と思う)。

環境コストとか

最近気になっているので、書いておこうと思う。
ひとつは、環境に対する製品ライフサイクルコストのこと。
たとえば、ハイブリッド車を買う。自分が使うガソリンは少なくて済む。
だけど、製品を作ったり、廃棄するには、その差分以上のエネルギーがかかっているかもしれない。というか、多くのエンジニアは直感的にそう信じていると思う。
ハイブリッド車は、技術開発の方向性としては正しいし、それを買い支える社会も必要だ。だが、それで「いいことをした」と思ってはいけない。だって、乗らなきゃそもそも発生しないコストを生んでいるのだから。
自分の手を汚さないことと、子供たちに借金を残さないことは別。
もうひとつは、バイオエタノールのこと。
掘り出してきた石油を燃やすよりは、空気中にあった二酸化炭素からできてる植物由来の炭素を燃やす方が、二酸化炭素の増加率は押さえられる、という話だ。
でも、食糧難で苦しんでいる人たちがいるのに、トウモロコシとか米とか、そういうデンプンを材料にしたものを燃やすってどうよ? 実際、世界中でトウモロコシの価格が急騰しているらしいし、そもそも、地球上の穀物生産量はほとんど増加していない (むしろ耕地が灌漑による塩分の蓄積なんかで使えなくなり、減少に転じる方向らしい)。で、日本では養鶏業者が飼料代高騰に耐えられずに、どんどん倒産しているのだそうだ。
人間はセルロースを分解できないので、稲藁とかそういう、収穫後に余る部分を原料にできればいいんだがね。デンプンをベースにするのが酒を造るテクノロジの応用なのに対して、セルロースを元にするのは新しいテクノロジの開発になるので、難しいのはわかってるけど。
いわゆる「理系の人たち」は、こういうことを理解してちゃんと周りのひとに伝える義務があると思うわけです。どうでしょう。

さる

Saru
仕事でサルの絵を描いた。人間もだけど。
ゲノムが読めてる連中、3種類。アカゲザルとチンパンジーとヒト。
研究・教育用にはご自由にお使い下さい。
ちなみにtgif で描いた。
着色は gimp だ。無償のイカすツールを使いこなすのは楽しいね。

UltraSPARC T1 と Solaris10

研究室のファイルサーバとして、UltraSPARC T1 なマシンの購入を検討中。
8 cores/chip で、4 threads/core なので、つまり最大 32 threads/chip だ。T2 という新しいプロセッサでは、これが倍の 64 threads/chip になるんだそうだ。しかも、T1 はメモリコントローラと JBus interface くらいしか集積してないが、T2 だと 10GbE とか PCIe なんかも集積している模様。すごいね。
ファイルサーバとか web サーバでは、つまり、多数のプロセスやスレッドを効率よく実行できることが重要なのであり、こういうアプローチをとる商用プロセッサがあってもいいと思う。単一のプロセスを高速に実行できるプロセッサは Intel や AMD が作っているが、SPARC だとか PowerPC なんかは、アーキテクチャ的にコンパクトなので、こういう方向へ進歩していくのはよい判断なのではないだろうか。
で、Fire T2000 買えるかなー。