今日は東大で、ライフサイエンス統合データベースプロジェクトのシンポジウム。
電源が使えなかったので、メモは最後のパネルだけ。
中村先生 (阪大): 化学のデータベースは、人手が入って整備されたものを購入する、というビジネスモデルがあったから続いてきた。ライフサイエンスのデータベースを public domain で (税金で) やる、とした場合の永続的な資金調達、ビジネスモデルは成り立つのか?
大久保先生 (遺伝研): この何年かでアメリカのベンチャーが明らかにしたのは、お金をかけて収集した大量のデータを限られた (頭のいい) 人たちが抱えてもコストを回収できるだけのリターンが得られない、ということ。だから、それを世界中で共有すればいい、というのがこれからの何十年かになるんではないか。
菱山先生 (文科省): 研究のお金の大半が税金から出ている以上、データは抱え込まずに公開しよう、というのは普通。だけど実際のところ、役所が強制的に公開させたりすればいいデータが出てくるのか、というとそれは別の問題。研究者の間でルールを作るのか、役所主導でやるのか、とか、みんなで考えないといけない。
中村先生: たとえば、政府からもらった grant の 1%は間接費として統合 DB のために使います、みたいなビジネスモデルも考えられる。
堀田先生: 統合データベースにデータを入れることで最終的にはデータを入れた人のメリットになる、というところにたどりつくのが目標。
ポスター発表のメモ:
– アミノ酸で全ゲノム比較がしたい (植物とか…)
– 脊椎動物とかの遺伝子予測に比較ゲノムは使えそうだなあ (これは、いますぐ僕らが何かやる、っていうことにはならないけどね)
使ってみようかな、という人はたくさん。