安曇野、というのは言うまでもなく、信州松本の北、梓川村から大町方面の土地なわけだけれど、臼井吉見が同名の長編小説を書いている。
詳しくは Wikipedia あたりに譲るとして、ちくま文庫から出ていたのが絶版になって久しいのを、ずっと探していた。高校の時分に読んだことがあるのだけれど、明治から昭和にかけてのさまざまなできごとを綴った本だけに、当時は知らなかった背景がたくさんあり、いま読めばおそらくいろいろと感じることもあるだろう、と思っていたのだ。
大学勤務だから図書館にいけばあるのだけれど、小説の類はゆっくり読むから手許に置いておきたいわけで (もっとも、いま勤めている大学は本に貸し出し予約が入らない限り、教員は貸出期限が1ヶ月ずつ自動延長される、というありがたい仕組みがあるので、制度的にはゆっくり読めるのだが、僕は貸し出し予約など面倒でしない学生だったから、そういう人がいることを考えるとなんだか申し訳なくて、期限がきたら返すことにしている)。
で、今日ふらっと明大前にある古本屋さんにいったら、5冊そろって置いてあった。3500円。しかし、お財布には3400円とちょっと、それから35ユーロしかなく、銀行に走って、無事に手に入れた。もっとも、レジにいったら、「カード使えます」って書いてあったのだけれど…
少しずつ読もうと思う。