「300万くらいで人生を変えてみる」という Audi 認定中古車の広告。
ふーん、と思った。
自動車はねー。
持つと持たないではけっこう違うけど、持たなくたって免許をもっていれば、ときどき借りればいい、と思う。もちろん、自分で持っていれば好きなときに (夜中に突然、とかでも) 出かけられるから、ちょっといいなー、と思うことがある。いい車とそうじゃない車は、結局のところ快適性とかの違いであって、もちろん高い車は静かだったり、運転が圧倒的に楽だったりするから、運転してみると、あ、これいいな、と思うけど、でも、頭を殴られるほどの世界観の変化、ではないような気がする。
もっとも、NSX とかポルシェとかに乗って飛ばせる腕があるなら、そういう車を持つか持たないかは、けっこう違うかもしれませんが。でも、自分のではないにしろ 100 万の車も 400 万の車も運転してみて、結局のところ 200km/h とかで走る環境も技術もないなら、やっぱり fit くらいで充分楽しいよなー、と思う。
300万かけて自動車買うことがあるか、といわれたら、一生ないような気がする。
何がいいたいかというと、つまり、10万円のロードレーサーのほうがはるかに衝撃的で楽しい乗り物だ、ということだ。
ママチャリという不思議な文化のある日本に育ってしまって、20年以上もこの乗り物に乗ることがなかったことと、既にプロロードレーサーを目指せる年齢ではなかったことを、心の底から悔やむくらいに。
あ、でも、誰かが変なバックグラウンドなしに、純粋なプレゼントとして自動車くれたら、喜んでいただきます(笑)。俺、そんなに人に感謝されるような生き方してないから、絶対ないけどね。
それから、最近思うのだが、ロード乗りになったのが大学院に入ってからで、本当によかった。うっかり中学生とかで乗り始めてたら、絶対人生踏み外してたと思う…