修士1年の時にプロジェクトを立ち上げたReCSiP: a Reconfigurable Cell SImulation Platform ですが、
月曜の夜に僕がダウンしている間に、ついに実機で動くようになりました。
ハードウェア的にはバグはもうないはず、というところで、熱が出ちゃってどうにもならなくて、
後輩に続きをお願いして帰ったのですが、実機での入力データが間違ってただけだった模様。
最後の最後で丸投げしちゃってごめんなさい > 関係者のみなさま
いやー長かった。足かけ 5 年ですよ、5 年。
最初は理論ピーク性能で PentiumIII の 4 倍とかで、修論発表でボロボロにされたわけですが、
いつのまにか Pentium4 の 80 倍くらい出そうな感じになっていて、結構いい感じなのではないかと、
勝手に考えています。まあ、実効性能でどれだけ出せるかはこれから検証しつつ、いろいろなところを
改良していかなければならないわけですが。
世の中クラスタだとかグリッドだとかが流行ってるわけですが、
これはいつも僕が主張していることだけれども、クラスタっていうのは、
発想としては前世紀の遺物でしかないんですよ。人類の進歩のためなら電力をいくら使ってもいい、
なんてことはもう絶対にありえないわけで。したがって、余っている計算能力をかき集めて
利用するグリッド的な方法論か、あるいは電力対性能比を飛躍的に高める方法か、そのどちらかが
これからの高性能コンピューティングなんじゃないかと。僕はソフトウェアとか苦手なので、
前者には一生手がつけられなそうな気もしますが、まあ、優秀な研究者は世の中にいっぱいいるので、
自分のできるところで自分の仕事をするまでの話。
まあ、そのうちまた、全く新しいテーマを切り拓いていかなきゃいけない時期もくると思うのだけれど、
なんか最近、片づけなきゃいけない課題がたくさん見えてきた気がするので、
しばらくこのテーマで行けるかな、と思ったり思わなかったり。