むかし、松坂選手が甲子園でノーヒットノーランの記録をたたき出した日、
僕は南信州で写真展をやっていた。1998年の夏。
いまでもときどき南信州には行くし、写真もときどき撮るのだけれど、
なんか、だいぶパワーが落ちた気がする。
悪い意味で、大人になってしまったのかもしれない。
伝えたいことは、まだまだたくさんあるのに。
だけど、上伊那が大好きな土地であることには変わりなくて、
列車が辰野駅を出て、それまでの谷間の風景がぱっと広がると、
なんだかとても、安心する。
金曜から飯島。
締め切りを山のように抱えていて、明日までに終わるかどうかわからないけれど、
もうちょっと頑張れそう。
そう、いつかの写真展のときの冊子に書いたけれど、
ふるさとが確かに存在して、今日もそこには穏やかな時間が流れている、
ということって、とても大きな支えですよね。
駅舎を出る迄に / 懐かしい言葉を思い出せたらいいね
改札口を抜けたなら / 故郷はもう 春だから (さだまさし)
自転車をもっていく余裕があったら、夜中に天竜川まで行きたい。