マッハ10

時速に換算すると 10,000km 以上。すごい速さだ。1 秒に 3km なわけで。
昨日、家の近所の JAXA でミーティングがあって、その折にそういうとんでもない速度の風が出る風洞設備を見学させてもらった。宇宙船が帰りに、大気圏に突入するときなんかはこれくらいの速度になるのだそうです。家から自転車で10分の距離にそんな設備があるなんて知らなかったよ。
さすがに扇風機回したんじゃ出ない速度なので、圧縮空気のタンクから真空のタンクに向けて一気に空気を流す仕組み。流れが絞られたり拡げられたりするので、当然途中では大きく温度も変化するわけで、大がかりなヒーターや冷却系の仕組みが必要で、一回の運転時間は φ50cmの風洞で 120秒、φ1.27m の風洞で 60 秒だそうだ。
シュリーレン法という方法で、空気の密度変化や衝撃波が観察できるのも実際に見せてもらった。風洞の中にいれた飛行機の模型のまわりで衝撃波が発生している様子のビデオとか、測定器と風洞の間に僕らが立つと、体温で暖められた空気がもわーっと立ち上るのとか。
実験は楽しいなあ。大変だけど…

Memristor: Textbooks of Electronics updated

EETimes Japan の記事で、抵抗・コンデンサ・インダクタに次ぐ「第4の受動素子」をHPが開発 というのを読んだ。磁束と電荷、というものの関係はいままでの電磁気学では出てこなかったわけですが、磁束と電荷をつなぐ受動素子が開発された、というわけです。
既にNatureWikipedia にも記事が載っている。
こりゃすげえぞ。なんていうか、世紀の大発見というやつですね。
しかし、情けないことに、理工学部のスタッフなのに動作原理がいまいちわからんのです。ま、僕らの習ってきた電磁気学には出てこなかったんだから、さくっと理解できるはずはないんだが。