F4

昔あこがれだった、Nikon F4 を手に入れた。当時の定価は20万円以上だったが、3万6千円ちょっと。
実は、オートフォーカス一眼レフを買うのははじめて。
インタフェイスは基本的にマニュアルのそれと一緒で、うまく自動化のテクノロジを取り入れており、非常にいい感じ。ちょっと説明書を眺めて、すんなり使えた。液晶ディスプレイがついてないから、液晶の奥に隠れている機能がないのがいい。
ファインダーは思ったよりずっと明るくクリアで、ピントを合わせやすい。方眼マットが入っているのも気に入っている。ファインダー内の表示は必要充分。暗いところではイルミネータも使える。
重量は覚悟していたより重たい。50mm の標準レンズなんかより、85mm/1.4 とかそういう大口径レンズをつけると、重量バランス的にいい感じ。
フィルム給送音はこんなもんだったかな。わりと静か。充分に速く、いいリズムで写真が撮れそう。
オートフォーカスの性能は、そもそもオートフォーカスなレンズをほとんど持っていないから、関係ない。
巻き上げレバーがないのはさびしいのだが、自動巻きを使ってファインダーに集中したいときもあるからね。ま、そういうときにしか使わないでしょうが。

レンズその後

85/1.4 と 135/2 を Nikomat につけて、ちょっと写真をとってみた。まだ現像してないけど。
85/1.4 は有効口径 60.7mm, 135/2 は 67.5mm と、かなりの大口径レンズで、両方ともフィルター径が 72mm だから、全長に比べるとかなり太い感じ。だが、持った感じは (Nikomat が重たいからかもしれないが) かなりバランスがよくて、持ちやすい。オートフォーカスになって、ほとんどのレンズがインナーフォーカスになったが、こいつらは当然のように全群が移動するので、フォーカスリングはかなり重たいが、それがまたいい。
135/2 は、ニコンのページ にも紹介されている名レンズで、いまでも、AF DC Nikkor 135/2 というのがある。
85mm は話しながら人を撮影するのに、135mm は会議なんかで話している人たちを撮影するのにちょうどいい焦点距離だと思う。いままで持っていた望遠系のレンズは Nikkor Auto 135/2.8 と AiAF 80-200/2.8 だけで、ズームレンズはなんとなく性分にあわず、Nikkor Auto が使える Nikomat は修理が必要な状態だったので、ここ何年か 50mm 一本で暮らしていたのだが、昔どういうふうに 135mm を使っていたのか思い出した。写真展に出すような写真は相変わらず 50mm だけでいいんだけど、他のレンズを持っているとスタイルに幅が出る、というのもまた事実。

レンズ

レンズ買った。AiS Nikkor 85/1.4 と AiS Nikkor 135/2。オーバーホール済で、かなりきれいで、フォーカスリングの動きもよい。恵比寿の大沢カメラで 81,000 円だった。85/1.4 は高校の頃からずっとほしかったので、いい状態のものが買えて、とても嬉しい。
ちょっと高い買い物 (といっても、ふつうに中古でこの2本を買えば10万くらいするのだ) だけど、もう作ってないから、いいのが出てたときに買わないと絶対後悔するしね。
普段使うレンズとしては、だいたいこんな感じにそろった。
– 24/2.8 (Nikkor Auto)
– 28/2 (AiS)
– 35/2 (Ai)
– 50/1.2 (AiS)
– 85/1.4 (AiS)
– 130/2 (AiS)
– 80-200/2.8 (AiAF)
あと持っておきたいのは 35/1.4 くらいかな。ま、でも、f/2 でも全然問題ないんだ。
で、今日はノートパソコン2台と一眼レフ1台とレンズ2本がカバンに入っており、殺人的な重さだ。10kg 以上あるな、これ。

レンズほしい病

修理に出してるカメラがまだ戻ってきてないわけですが、それはまあ、かなり古いカメラなので部品調達とかで手間取ることもあろう、というもので、気長に待っています。
で、最近はもう、Nikon も MF レンズのラインナップが大幅に縮小されており、レンズを揃えるならいまのうちなんじゃないか、という気がしてきた。
ニコンのレンズで、いま持っているのは、
24/2.8 (非Ai)
28/2 (AiS)
35/2 (Ai) なぜか2本ある。誰かほしい人いる?
PC35/2.8 (非Ai)
50/1.2 (AiS)
50/1.4 (非Ai) は、誰かに貸しちゃってる。
55/1.2 (非Ai)
135/2.8 (非Ai)
43-86/3.5 (非Ai)
80-200/2.8 (AiAF ED)
そんな感じ。そんなに長いレンズは使わないので、
35/1.4
85/1.4
くらいを手に入れて、80-200 に露出計連動爪をつければ、けっこういいかなー、と思っているんだけど。
ま、普段は 50mm しか使わないんだけどね…
あと、135/2 はほしいかも。
そう考えると、3本くらい増やせば完結する雰囲気で、けっこう現実的だ。

カメラその後

午後、ちょっと時間に余裕ができたので、意を決して王子の イスト・テクニカルサービス さんにカメラを持ち込むことにした。
20080216049.jpg
王子駅から歩いてわりとすぐ。途中に国立印刷局がある。資料館みたいなのが併設されており、結構おもしろそうだ。
修理に出したのは Nikon F と Nikomat FTn 。F はフォトミック Tn ファインダの固定爪修理とオーバーホール、Nikomat は巻き上げの途中で動かなくなった状態の修理とオーバーホール、ということで見積り依頼。Nikomat、フィルムの最後で巻き上げようとして、巻き上げの途中でフィルムが足りなくなって止まっておかしくなったので、たぶんどこかが引っかかっちゃってる状態なんだけどね。
Nikon F は、先輩のお父様 (プロカメラマンだった) の遺品をいただいたもの。
Nikomat FTn は父から受け継いだ、僕が生まれた日の写真を撮ったカメラであり、僕が高校生のときに写真を撮り始めたカメラ。
直るといいな。
そして、孫の代まで使うんだ。