暗記と検索

Google世代にとって暗記は時間の無駄 とかいう記事が出てますが、これには真っ向から反対です。暗記したりすることは、学生のうちじゃないとなかなか難しくて、それは非常に重要な鍛錬ではないかと思う。どうせ調べればわかるだろ、と思っている連中は、そもそも理解しようとか、覚えようとする努力はしなくて、その都度 google で検索してその場を取り繕って終わり、になってしまうわけです。ひどい言い方だけど。
情報検索、というのが簡単にできるようになった時代だからこそ理解しておかなければならないのは、記憶の片隅にでもあることは「知っている」ことだが、検索しないと出てこないことは「知らない」ことだ、ということではないだろうか。あ、それは昔やったことがあるぞ、ということだけでも覚えているのと、そもそもゼロから検索しないとわからない、というのは、全然違う訳です。検索に頼るだけでも、そこそこの仕事はできるかもしれませんが、そんな仕事は誰にでもできるわけで、他の人にやらせておけばいい。つまり、そんな薄っぺらい人は、少なくとも僕が経営者だったら雇わない。仕事をする上で大事なのは、やっぱりいろいろなことをどれだけ知っているか、じゃないかな。
もちろん情報検索能力というのは重要なのだけれど、僕らの世代は重要なことを調べる場合に、まず論文誌や図書館で一次文献をあたろうとする習慣が身についているのに、最近の学生は google で上の方にでてきたやつだけ見て終わり、とかそういう人が多いですね。
若い衆、それではまずいぜよ。

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